ご挨拶

せとうち国際音楽祭とは

首都が西にあった昔、外への玄関口は北九州にありました。
その頃の瀬戸内は、言わば国の大動脈…
この海を通って人、物、文化、そして技術が伝わり、悠久の時を経て、今の日本が育まれました。

この喧騒の時代、瀬戸内は自然の美しさと静けさ、人が人でいられる時間の尊さを、私たちに教えてくれます。
この恵みに、私たちは何を返せるのでしょうか。
『せとうち国際音楽祭』は、そんな想いから生まれました。

テーマは心を揺さぶる「音楽を軸とした上質な非日常体験」。
クラシックという枠を越え、異なる文化、ジャンル、世代が交わることで生まれる一度きりの音、一度きりの出会い。一度きりの感動を目指します!
音楽で世界とつながる物語を始めます。

デニス・フォン・メック 名誉実行委員長 ご挨拶

美しい瀬戸内の地で開催される本音楽祭を、チャイコフスキー家とフォン・メック家の直系の子孫として、心より誇りに思います。今年はピョートル・チャイコフスキーとナデージダ・フォン・メックの文通開始から150周年、そして『白鳥の湖』および『四季』誕生から150周年という記念すべき年です。

チャイコフスキーとフォン・メック夫人は一度も対面することなく、14年間にわたり手紙を通じて音楽への深い理解と信頼を育みました。夫人の変わらぬ支援が、数々の名曲を世に送り出す力となったのです。

本音楽祭も、直接会うことのない世界中の人々が、音楽という共通言語を通じて心を通わせ、互いを支え合う場となることを目指しています。

クラシックから歌謡曲まで、幅広い音楽体験が、次世代の創造力を育む種となり、この地から世界へ響く3日間の音楽の旅が、皆様の心に深く刻まれることを願っております。

名誉実行委員長 デニス・フォン・メック (チャイコフスキー家・フォン・メック家子孫代表)

デニス・フォン・メック 名誉実行委員長 プロフィール

世界的作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーと、その後援者ナジェジダ・フォン・メックの両家の血を引く文化活動家。チャイコフスキーの姪アンナ・ダヴィドワとナジェジダの息子ニコライの結婚により結ばれた両家の子孫として、芸術家とパトロンという歴史的関係を体現する稀有な存在。

ナジェジダ・フォン・メック記念国際チャリティー財団創設者兼代表並びにロシア音楽協会国際部門責任者として活躍する傍ら、バーチャル家族博物館von-meck.orgを主宰。

チャイコフスキー研究の第一人者として、ロシア国内80都市以上、海外27か国以上で1200回を超える講演を実施。著書7冊はすべて電子版で無料公開され、多言語翻訳も進行中。

YouTubeチャンネルでは100本以上の動画を配信し、青少年教育にも力を注ぐ。文書館での調査研究を重ね、一族の「過去」と「現在」の守り手として重要な役割を担う教育者でもある。

名誉実行委員長の日本語ブログ

宮崎 朋菜 実行委員長 ご挨拶

瀬戸内の風と光、そして穏やかな海の音が、いつも私の音楽の原点にあります。

幼い頃からこの美しい土地で育ち、音楽を通じて世界へと飛び出した私が、今こそこの地に恩返しをしたい——そんな思いから、せとうち国際音楽祭は生まれました。

チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院で学んだ日々、ロシア、リトアニア、シベリア、北極圏と、世界各地の音楽祭で出会った人々、音楽、そして感動。異なる文化や言語を超えて、音楽はいつも人と人の心をつないでくれました。その経験が、私をここへ導きました。

本音楽祭のテーマは「一流の非日常体験」です。クラシックという枠を越え、異なる文化・ジャンル・世代が交わることで生まれる、一度きりの音、一度きりの出会い、一度きりの感動をお届けしたいと思っています。

瀬戸内を「懐かしい場所」に留めるのではなく、世界へとひらかれた未来の入口にする。ここから、音楽で世界とつながる物語を、皆様とともに紡いでいきたいと思います。

まずはその序曲となる「ゼロセッション」。ともに幕を開けましょう。

皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

宮崎 朋菜 実行委員長 プロフィール

東京芸術大学卒業後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院大学院ピアノ科を優等で修了。1996年以降、日本国内外で数々のソロリサイタル、国立モスクワ交響楽団をはじめとする著名オーケストラとの共演を重ねる。リトアニア国際ピアノコンクールMusic without Limits第1位。

2013年&2024ノヴォシビルスク芸術祭、2014年北極圏音楽祭に日本人初招聘。近年はクラシックの枠を超え、エスニックフュージョンとのセッション、『平家物語』を題材とした国際プロジェクト、「こども桜プロジェクト」など多彩な活動を展開。作曲家としても『瀬戸内ファンタジー』『PER ASPERA AD ASTRA』等を発表。

2019年よりナジェジダ・フォン・メック記念国際チャリティー財団在日文化大使、2022年より日露チャイコフスキー・フォンメック協会理事。高松市観光大使。2025年香川県文化芸術選奨、高松市文化奨励賞受賞。音楽を通じた国際交流と地域文化の発展に尽力している。

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